みちの道のり

みちの道のり

2009/01/01

新年の挨拶、いや決意表明です。

新年明けましておめでとうございます。
今年は牛年だけに、ゆっくりと「ギュっ」とできるような関わりを目指していきたいと思っています。

そこで、憩の家みちとして、3つの今年の目標を掲げたいと思います。

@デイサービスの枠を越えよう
 スタッフの数も多くして、徹底した個別のメニューを、そして「できないことをできる」ように支援していきます。でも、ただ楽しいことをすればいいではなく、その中でどう社会との関わりを持てるか考えます。昨年のクリスマスは、利用者全員で難病と闘う方60名、地元71名にプレゼントを渡すことができました。そうした社会の中で役割を持てるようにします。
 そして、食事の内容も充実させ、サプライズも多くし、つまみ食いできるようなリラックス空間を作ります。おみやげを増やすことで、孫にプレゼントができ、家族も帰りを待っていてくれる。そんなデイを目指します。
 また、通常のデイの枠を超え、サービスという形にとらわれず、利用者の夢を叶えられるように、どんどん柔軟に対応していきます。他ではできないけど、「みち」ではできる、と言われるよう、努力していきたいと思います。

Aボランティア活動の強化
 昨年も難病の方々を対象とした外出支援、プレゼントの寄贈など、実施してきました。今年も難病ケア市民ネットワークと連携しながら、昨年よりもさらに強化していきます。
 最近、吹奏楽ボランティア「るーちゃんバンド」を結成し、寝たきりの方のご自宅に出向いて、生演奏を行いました。クリスマスでは、私達の真心込めたプレゼントで、涙ぐむこともありました。
 私達は、デイで得た利益を、このボランティア活動の推進に充てることで、「福祉を実現している」と胸を張って言えます。こんな小さな団体でも、多くの感動を与えることができ、そして自分達もそれよりも多くの感動を得ることができます。
 「福祉は相互扶助」、「福祉は奉仕」などを念頭に置きながら、地道にこの活動を推進していきます。

B私達もとことん楽しむ
 憩の家みちとして目指すものは、利用者とスタッフの垣根をなくすこと。だから、お祝いごとがあれば、利用者だけではなく、私達も祝ってもらいます。お菓子を食べたければ食べればいいし、仕事と考えることはかえって失礼にあたります。
 喜びはともに祝福し、悲しみはともに慰めあうことが、「家族福祉」の原点です。だから時代に合わせる必要もないし、正しい教科書なんてありません。どんどん自分が楽しいと思うことを実践していきたいと思います。
 小さい子供4人も、難病と闘う方も、身体の不自由なおじいちゃん、おばあちゃんも、そして私達も、同じ人間であり、平等です。心のどこかにある「差」を埋めるには、自分達が楽しむことがとても大事です。だから、私達も自由な発想で生活を楽しんでいきたいと思っています。

以上、長々と3つの決意の述べさせて頂きました。たしかにこれらを実現するには長い道のりかもしれません。でも、私達は「福祉とは何か」というものを常に追い求めて、模索しながら歩んでいます。どんなに時間がかかろうと、周りから軽蔑されようと、自分達が正しいと思う「信じる道」を進んでいきたいと思っています。
憩の家みちがボランティアから開始してからもう4年。まだまだ志半ばではありますが、今後もその道を貫いて、努力していきたいと思っております。
今後もご支援・ご協力のほど、よろしくお願い致します。

                    憩の家みち
                      家長 石津道弘