みちの道のり

みちの道のり

2025/10/02

〜命〜

朝から「身体がえらいから休む」人を迎えに行き、
家族から「動けないから休ませる」人を介助で乗せ、
到着してすぐ「この状態じゃ可哀想だろう」人をお風呂へ入れる。
エンジンもかけっぱなし、急いで消毒して片付ける。
さぁ、あとは現場に任せて事務処理だ。
・・介護は楽しい?いや、楽しくないよ。
もっと楽しい仕事はあるだろう。
ただ、ほっとけないからやってるだけだ。
困るだろうと、おせっかいな介護をしているだけだ。
今では反応がない利用者さんのお宅には
15歳で亡くなった息子さんの遺影がある。
自分の子供と否が応でも照らしてしまう。
どんなに辛かったことだろうか。
どんなに自分達を責めたことだろうか。
きっと、その辛い過去を乗り越えてきたのだろう。
だから、俺達はこの人達をほっとけないんだ。
言いたいこと言う奴は山といる。
ただ。俺達は俺達なりの強がった正義がある。
だから、時に涙を拭いて歩まなければいけない。
命だろ!それを守る為に生きてるんだ!頑張ろうぜ!
命