祝：介護報酬減額

昨今、新聞でも掲載されているように、来年度の介護保険改正では、特養やデイの大幅な介護報酬の減額がささやかれている。

俺からすれば当たり前だっての。特養なんて、内部留保なんでどえらい抱えており、それでいて補助金も出て、寄付もあって、とんでもない化け物施設だもんな。医療法人や社会福祉法人なんて、汚い組織ばかりだと思う。

もちろん、すべての法人とは思えないけど、平均で3億って、ふざけるなっていいたよな。まぁ、それで、バカな施設協議会の連中は「いつ何かあってもいいように」ってさ。呆れてものも言えん。そこらの一般企業や町工場だって同じことだ。税制上の優遇措置を受けて、内部留保をため込んで、いざ、引き下がろうもんなら、マスコミを巻き込んでシュプレキコールの嵐だ。

具体的に、財務省と政府が減額するからっていて、全国老人福祉施設協議会の連中なんて、「これでは介護の危機だ」「若い人材がいなくなる」って、ばかみたいに吠えてやがる。アホな政治家を抱えて、一緒に文句をいっている始末だ。

馬鹿やろう。エラそうな権利を言う前に、第一線でお前らが働けよっていいたよ。

厚生労働省も、必死になって予算を勝ち取ろうと努力しているらしいけど、財務省の言っていることの方が正しいような気がする。今まで甘やかしすぎていたってことを早く気が付けよっていいたいよ。

また、デイでは収益性が高いから、大幅な減額が予想される。もちろん、我々のような小企業は、もろに打撃を受けることは予想できる。でも、今までが良すぎた。だから、それでいいのだと思う。

馬鹿みたいに収益性ばかりに憧れて新規参入してくる奴らが多い。安易にできるデイに集中してしまったばかりに、本当に熱い心を持った人間がいなくなった。だから、今回の減額においては、俺は介護職員にとってはプラスだと思う。

真に魂を持った人間だけが生き残ればいい。やりたい奴らだけやればいい。もちろん、今後の要介護者が増えることと相反することかもしれないが、昨今のビジネス化した介護の世界では、いいきっかけだと俺は思う。

ただ、厚生労働省の方向性として、今後も増え続ける認知症の対応において、事業所としてのある程度のレベルをクリアしていれば、増額するという見解もあるが、それは俺は許せない。

俺達は、加算を取ろうと思えば取れる。でも、そうすれば、利用者に負担がいくから、余計なことはしたくない。たしかに、書類作成ばかりが優先されるので、俺的に面倒臭い部分が多いのも事実だ。

たしかに、今後収入が減るのであれば、そうした加算を得ることも検討しなければならないかもしれないが、そんないやらしいことはなるべくならしたくない。役人が作る安易な評価基準で、同じことをやっている施設なのに、収益の差ができることに、強い憤りを覚える。

俺達なんて、若年性の認知症もたくさんいる。大変な人もたくさん見ている。でも、そんなことをいちいち役人に報告なんてしたくない。時間の無駄だ。俺達は感性で仕事をしているのであって、紙切れで動いているわけではないんだよ。

まぁ、綺麗事だけどさ。

でも、まぁ、今回の介護報酬の減額はエライと思う。もっとやればいい。俺は性格が著しく破綻しているから、妬み根性が常にある。俺達のような、ボランティアを推進しながら営利企業としてやっているところは誰からも評価されず、社会福祉法人や医療法人、ＮＰＯだけが様々な補助金、寄付が得られ、しっかりと法律で守られている。

真面目にコツコツやって、しっかり税金払って、安い賃金で高いモチベーションを保ちながら仕事をしている俺達は、本当に馬鹿を見る世界。まったく呆れてくるな。

でも、結局は力のある存在には負ける。それが資本主義だ。だから、たとえ、特養など減額になろうとも、微々たるものであり、バカな政治家どもを巻き込んで、かなり少額になるだろう。そこで、乱立している力の弱いデイばかりが狙い撃ちされる。

まぁ、大方予想がついているけど、介護報酬減額、結構なことじゃないか。どんどんやったれ。とことんまで落としても生き残れる施設こそ本物であり、そうした施設が増えていけば、日本の高齢社会は明るくなるはずだ。銭ばら撒いていい人材が育つとは思わない。綺麗事と罵られようが、俺達は、そんなもより大切な人の為に、命を守るために、人間の尊厳を維持するために、汗をかいていることを、伝えていきたいと思う。

だから、俺達だけ、ちょっと金くれねぇかな。ちょっとでいいんだけどさっ。なんだそりゃ。