テレビ取材を終えた感想ねぇ。

しかし参ったね。23日に取材の打診があって、24日の夜9時に決定しましたという報告があって、それから25日の夜に静岡高校の講義の光景を取材し、26日はうちの取材と、本当に慌ただしく終わった感じがするよ。

ちなみに、放送は「静岡だいいちテレビ。○ごとワイド、ニュースエブリイ　しずおか　18時15分〜だそうです」

そんな状況だったから、こっちは何も準備がしてなく、本当に参ったね。30日の放送も、とんでもないことになっているから、たぶん俺は見ないと思うな。

それに、当初、俺は憩の家みちの取材かと思ったから、それならPRにもなるし、いいなぁと思っていたら、そうじゃなくて、俺の取材なんだって。

それならそうと、もっと早めに言って欲しかったよな。それなら数日前から酒も止めてむくみをとるし、髪の毛も金髪にするし、部屋の掃除だってできたのになって思うよ。まぁ、いまさらだけどさ。

でも、静岡高校の講義の時は参ったね。いくら定時制だっても、夕方は学生がまだたくさんいるし、俺の格好は長ランでボンタン、リーゼントだろ。そこに密着したカメラマンがいれば、学生は「どこのタレントが来たか」って大騒ぎになるわよな。でも、知らないし。俺は、本当にみじめだったよね。

それでもって、「石津さん、向こうからちょっと歩いてきてもらっていいですか」って言われて、「すいません。もう1回」。「いや、もう１回だけいいですか？」って、俺は俳優じゃないんだよってな。最初は、ちょっと「タレントみたい？」って、まんざら悪い気はしなかったけど、もう数分で嫌になったな。所詮メディアってそんなもんかなって思った。でも、考えたら、こんな馬鹿な奴を映すカメラマンやアシスタントさんの方がもっと可哀想だよね。

講義も「カメラを意識しないように」って言われても、無理な話で、でも、学生にはそれなりに魂を込めて伝えたつもりだ。
翌日、うちに取材に来てくれたけど、それは本当にいい思い出になったかな。そこでも、「石津さんはいつもと同じようにしてください」って言われたけど、そうもいかんよな。何だか、慣れないせいか、どっと疲れたよ。でも、インタビューをして、フッと気が緩んだとき、おふくろの話になって、少し泣いちゃったんだ。あればまずかったな。

俺はできればカットしてほしいと言ったけど、「テレビ的には使いたい」と。まぁ、よくわからんけど、うまくやってくれればいいけどさ。

なんだか、ディレクターの方が、今考えているのは「つっぱりオヤジの福祉人生」だって。大爆笑だよな。そんなもの見て、視聴者は面白いだろうか？俺は疑問だね。

でも、本当にいい経験になったことはたしかだね。その後の反響はどうかは知らないけど、一つだけわかったこと。俺はメディアは苦手だな。
こんな馬鹿が、脚光を浴びるようになったら、世の中は終わりだということかな。