よりみち

 この“よりみち”は、家長:石津が勝手に、ウンチクを語ることで、「こんな馬鹿な男もいるんだ」と、皆さんに生きる勇気を与える為の文章を載せています。  尚、内容に関しての苦情、反論、哀れみなどはご遠慮ください。強がっているわりには、打たれ弱い性格なので・・。また「憩の家みち」とは何ら関係なく、あくまで個人的主張であることを重ねてご理解ください。

よりみち

公約「脱・福祉。脱介護」

2013年、新年が明けた。飲みすぎとストレスで胃を痛め、医者から潰瘍が出来ている可能性があるから精密検査をと言われた。でも、胃カメラやるのが怖いので、とりあえず、薬だけで様子を見ている。

そんなことはとにかくとして、この前の衆議院選挙は笑ったな。脱何とかとか、卒なんとか。バカじゃないかと思うよ。

ちなみに俺が党首の政党名は、「自分の生活が第1」。公約は「脱・福祉。脱・介護」って、笑い飛ばしてやったけどよ。

でも、まんざら冗談でもないぜ。これから政権が交代して、市場の期待感とご祝儀相場もあり、数年ぶりの円安、平均株価が上がっている。まぁ、どこまで上がるか、持続できるかは別にして、景気がよくなるのではという、期待感があることは事実なようだ。

でも、これが景気がよくなって、困るのがこの介護業界だよな。それでなくても給料が安くて、人手がいないっていっているのに、景気がよくなったら、ますますこの業界には人が入ってこないぜ。同じ長州藩出身の総理大臣先生様も、介護サービスは必要であるとは認識しつつも、拡大すれば結局は社会保障費がどんどん膨れ上がる結果であり、イコール景気浮揚には直接結びつかないと明言した。

前政権のあるバカ総理が、この介護業界を新たなビジネスモデルとして拡大して、それを消費につなげて、景気がよくなるとか、大学教授の意見を丸呑みして、わけのわからないことを言ってたやつよりかは、今の政権の方がまともといえばまともだろう。

だからよ、俺は前から提言しているように、もっと介護保険の利用者を制限すればいいんだよ。俺がこんなことを言っているのは矛盾しているとは思うけど、自助努力はすべきだと思う。今の年寄は基本的に甘えている人が多い、それに付け入って「サービス」という名のもと、俺ら介護事業者がどんどん銭儲けのために甘やかす。結果社会保障費が膨れ上がり、俺たちのようなヌル湯につかっているやつらがはびこり、本来伝えるべき「相互扶助」「福祉の原点」「年長者を敬う思い」などが、欠落し続けているのが現状であると思う。

正直、介護を実践してみて、「お前それくらい自分でできるだろう。がんばってやってみろよ。そんなこと人に頼らんでよ」って、思うことなんてたくさんある。俺は、ちょっと厳しいから、なるべく自分でやるべきことはやってもらうように言うけど、保険だから、お金を払っているからって、権利ばかり主張するやつは本当に増えたように思える。

介護がビジネス化してもう数十年。たしかにいい面もあると思うが、近年は、その限度を逸脱しているように思える。「本当に困っている人に使うのが保険であり、それに体を張って答えるのが福祉の使命」だと思うが、それが安易に使われることに、俺は恐怖を覚えている。

どうしても必要な人だけに介護サービスを受けさせ、自分でできる人は、可能な限りやってもらう。ごくごく当たり前のことだと思う。

矛盾は承知の上であるが、「脱・福祉。脱・介護」こそ、今は大事なのではないだろうか。俺もそのうち、この世界から脱することを願っているけどな。

「もしもし。憩の家です。・・大丈夫ですよ。うちはいいサービスするので。任せてください」・・・・って、なんじゃそりゃ。
投稿日:2013/01/08 10:27:42