よりみち

 この“よりみち”は、家長:石津が勝手に、ウンチクを語ることで、「こんな馬鹿な男もいるんだ」と、皆さんに生きる勇気を与える為の文章を載せています。  尚、内容に関しての苦情、反論、哀れみなどはご遠慮ください。強がっているわりには、打たれ弱い性格なので・・。また「憩の家みち」とは何ら関係なく、あくまで個人的主張であることを重ねてご理解ください。

よりみち

資格より品格を!専門性より人間性を!

俺はいつも思うんだ。この業界は、実にくだらないって。資格や専門性ばかりが先走り、当たり前に思う、人の心が欠如している奴が多すぎるてな。

今度、社会福祉士に、「専門社会福祉士」なるものが創設され、近いうちに制度化されるようであり、介護福祉士にもそのような資格が追加されるようだ。てめえの事しか考えてないトップの人間に、無知な政治家が加わり、「これからの超高齢社会には、突出した専門の社会福祉が必要である」と、まぁ、うまい具合に考え付いたものだろう。

でも、俺達は、そんな馬鹿どもが作った資格を、取らなければならなかった。いつの間にか、それが「条件」となり、それがなければ土俵にすら登れなくなった。賢い連中には、現場で汗を流している奴のことなんて考えることなく、いつの間にか、それが「当たり前の条件」となったということは、過去の事実からしてそうだろう。

でも、俺は本当にそれでいいのか?新しく資格を設けて、裏できっちりの銭儲けする奴がいるのを、何でみんなは許してしまうのか?それが、いつの間にか「条件」にされてしまう根拠は一体何なのか?そして、俺達は何のために社会福祉士や介護福祉士を取り、現場で汗流しているのか?

この業界は、そんなくだらない資格に費やす時間が多すぎる。たしかに専門化は必要なのかもしれない。ただ、それを制度として設け、条件として設定し、本来熱意があれば誰でも簡単に福祉活動ができるものを、返って遠くさせてしまっている現状がある。そして、何よりその裏で笑っている野郎がいることを俺達は忘れてはいけないと思うんだ。

俺は思う。この業界は「資格」じゃなく、人としての「品格」が必要であり、「専門性」ではなく、当たり前に人を思いやる「人間性」が大事なんだ。ガン首ならべて、机上の論理ばかりが「専門家」の条件として存在し、偉そうなウンチク野郎が、それを「専門家」として評価する。そこには、直接援助されている対象者の評価はありゃしない。自分達の利権ばかり勝ち取ろうとする、汚い騙し合い、慣れ合いの集団そのものなんだ。

なぜ、みんなは怒らないのだろう?俺は、福祉なんて専門性と呼ばれるものではないと思っている。社会福祉士も介護福祉士も、名前は国家資格ではあるけれど、それが本当に素晴らしい専門家とは到底言い難いものがあると思っている。資格社会という流れに、ただ時世が乗っただけの存在であり、本来ならば、そんなものがあるから、相互扶助という福祉の根幹が薄れていったように思える。

専門社会福祉士?専門介護福祉士?・・笑っちゃうよ。勝手にやってておくれ。俺は降りるよ。お前らの言うこと聞いている暇あるなら、利用者と触れあった方が、銭も使わずに、たくさん感動が得られるし、よっぽと価値があるからな。
投稿日:2010/04/05 12:54:17