よりみち

 この“よりみち”は、家長:石津が勝手に、ウンチクを語ることで、「こんな馬鹿な男もいるんだ」と、皆さんに生きる勇気を与える為の文章を載せています。  尚、内容に関しての苦情、反論、哀れみなどはご遠慮ください。強がっているわりには、打たれ弱い性格なので・・。また「憩の家みち」とは何ら関係なく、あくまで個人的主張であることを重ねてご理解ください。

よりみち

共同募金は本当に福祉なのか!

井の中の蛙、大海を知らず。

公僕を忘れきった役人も、役人の言いなりの社協も、そろそろ眼をさめて欲しいというのが俺の願いだ。もっと目先のことだけにこだわらず、地域福祉の発展のために何が必要かを考えてもらいたいと思う。

でも、今は世代が変わり、公的な人間も積極的に市場のいい部分を取り入れつつある。それでも、「事なかれ主義」は変わらず、自分らのことしか考えず臆病な奴が多い。特に社協なんて、「公でも私でもない」とか、中途半端な流暢な言い訳してるんじゃなくて、もっと地域のリーダーとして先頭に立てばいいと思う。

特に赤い羽根共同募金なんてのは、古い役場や社協の体質がもろに出ているので、改革が必要だと思う。

以前、その社会福祉協議会という所に在籍したころ、赤い羽根共同募金のボックスを首からぶら下げて、そこら中に歩き回ったことがあり、俺は矛盾を感じていた。

「赤い羽根募金にご協力をお願いしま〜す。」

市役所の中、心のこもっていない奴らの「はい、御苦労さん」と言わんばかりの募金。悔しい思いを何度も経験した。それは、社協の仕事だから仕方ないがな。

でも、健全な学生を都合のいいように使い、駅前で一般市民に訴えかけさせる姿。それは納得できなかった。今でもそうだ。怒りを覚える。

それでも、俺は駅前で学生が一生懸命募金を募っているのを見ると、いつも募金をする。

そして、一言、「このお金が、一体何に使われているのか?そして、それが本当に正しい使われ方なのかどうか?お前らが熱くお願いする以上、それを考えろ。」と、怖がる学生や先生をよそに、そんな生意気なことを言う。

つまり、その活動が自分らが正しいと思ってやるなら大歓迎だ。でも、おそらく、役場や社協や先生らが、『これは福祉に役立つ正しいこと』という根拠のない善意に、洗脳させられているにすぎないと感じている。その内容まで把握している人は、学生に限らず、社協や募金する人たちにとっても関心が薄いだろう。

「募金をすることが、福祉をしている」と、そう感じてしまうのは、日本人の浅く広い共同福祉の理念と、個人の純粋な思いやる心の双方が入り混じっているといえる。

素晴らしい面もあれば、もっと修正しなければいけない面もあるだろう。

そこで、あえてここでみんなに言いたい。本当に、あの共同募金は正しい使われ方なのかどうか?ということを。

HPには、「市町村社会福祉協議会が実施する在宅福祉サービス事業や、ボランティア育成事業、児童の事故防止、青少年の健全育成などに生かされます」と書いてある。

ちょっと待てよ、後者の文章はいいや。でも、前の在宅福祉サービスは俺達もやっているぜ、社協だろうが株式会社だろうが、介護保険が始まりサービスを提供するのは同じなはず。それがなぜ、社協だけ、みんなから集めたそんな善意のお金が行くのか?

まぁ、それはいいとして、一番怒れるのは赤い羽根共同募金のCMだ。

「このお金の70%は、少しでもこの町を良くしようと、頑張っているする人たちの為に使われています」

おい、じゃ、残りの30%は何に使われているんだ?それに、俺達だってこの町をよくしようと頑張っている。それなのになんでその恩恵が受けられないのか?70%の一部をおくれよ。介護サービスという同じ土俵にいるはずなのに、なぜ民間組織はそれがなく、社会福祉法人やNPOだけが優遇されるのか?

よっぽど、社協やNPOなんかより、俺達はボランティア活動を推進している。実践している。それなのに、なぜわかってくれないのか、とても残念に思う。

でも、少なくても、みんなが出した「善意」が、すべてとは言わないが、不条理に使われているという現実をわかってもらいたい。「○○時間テレビ」だって同じだ。そこには、組織種別のハードルがあり、権力者との汚い繋がりがあり、自分達の思うようにガチガチに固めようという賢い奴らが集まっていることを。

まぁ、金が集まる所に汚い利権が集まるのは仕方ないと思うよ。でも、いろんな人達の「善意の使い道」について、俺達はもっと関心を寄せるべきではないだろうか?

お金のある社会福祉法人に、車を寄付してどうなる?それが本当に福祉の姿かよ?もっと難病で苦しんでいる方、余命わずかな方などに、有意義に使う方法がいくらでもあるだろう?

俺達はまともにケンカしている。福祉の中身で勝負している。それなのに、そんな「善意」の面して恩恵を受けている団体があることも許せないし、その母体が、テレビCMを堂々とやることも許せない。

みんなもっと考えてくれ。共同募金会というのはどんな組織なのか?役員はだれなのか?その使い道は本当に正しいのか?「達成目標」なるものがあるのは一体なぜなのか?そして何より、介護の必要性が叫ばれている中で、なんでこんな差別を受けなければならないのか?

そんな矛盾を、一人でも多くの人にわかってくれれば心強い。

でも、俺はこうした共同募金に対して寄付は続けるつもりだ。それは、大声をあげてがむしゃらに頑張っている学生に、それが本当に正しいことなのかを考えてもらう為にな。

そして、誰かが「やれ」と言われた募金なんて、本物じゃないということ、共同募金会のすべては否定はしないが、その内容も知らない学生らに手伝わせる行為は本当にいいことなのかという警鐘を鳴らすために。

役人も社協職員も、現場で働いている人の中には、一生懸命頑張っている人も数多くいる。だからこそ、そういう人のために、お金が使われることを願っている。

そして何より、そのお金が、本当の意味で「福祉」に使われてくれることを信じて・・・。



投稿日:2009/01/25 23:20:14