よりみち

 この“よりみち”は、家長:石津が勝手に、ウンチクを語ることで、「こんな馬鹿な男もいるんだ」と、皆さんに生きる勇気を与える為の文章を載せています。  尚、内容に関しての苦情、反論、哀れみなどはご遠慮ください。強がっているわりには、打たれ弱い性格なので・・。また「憩の家みち」とは何ら関係なく、あくまで個人的主張であることを重ねてご理解ください。

よりみち

福祉施設の偉い奴らに奉仕の精神を!

以前、社会福祉法人の理事長が、高級車を乗り回しているのを見たことがある。ある施設長は、特定の従業員と飲みに行ったりして、私情を挟む人もいた。不倫がどうの愛人がどうの、己の立場もわきまえず、くだらないトップは腐るほどいる。

でも、そんな経営陣の下には、日々現場で汗と涙を流して頑張っているスタッフがいることを認識しなければならない。

ただ、残念ではあるが、福祉に携わる組織が「企業化」してしまった。多くの施設同士が切磋琢磨してサービスを向上させる点においては、そうした市場原理主義は一定の成果はあったであろう。ただ、前から懸念しているのは、従業員の考え方も変わってしまったということだ。「経営理念」が先行し、現場の職員に大事な何かが足りないような気がしてならない。

「出世すれば、高級車も乗れる」「早く理事長に、施設長になりたい」など、組織の中核を成す職員の意識まで、一般企業と同じように考えて取り組む人間が多くなったと思う。

他の施設において、公用車を運転中に、平気でくわえタバコで運転している奴らをよく見る。たとえ利用者は乗っていなくても、今度乗るとき嫌な気分するだろうし、本当に、最低限のマナーもできない奴らがいると思うと愕然とする。自分の私欲を優先していると、態度に必ず現れてくるものだと思う。

利益はもちろん考えなければならないが、現場の第一線で働く職員は、そんな銭金を考えている暇なんてないはずだ。どこまで利用者に突っ込んで、心のケアができるか、魂込めて取り組まなければいけないのに、「権利」ばかり主張する偽物が増えたことが残念だ。


大手スーパーだって、お客様が一番、その次に現場のスタッフ、そして、一番下に、経営陣がいるのが普通だ。だから、現場の職員はそのことを自覚し、経営陣に洗脳されないで欲しいというのが願いだ。

でも、そんなこと言ったって、主導権は経営陣にあることに変わりなく、所詮、そいつらに使われて飯を食っているのも事実だ。そいつらを一掃するなんて、無理な話だ。

だから、俺は提唱したい。医療・福祉関係の施設で働く施設長、理事長クラスの人間は、給料の何%かをどこかの社会奉仕費、もしくは福祉費として寄付することを義務付けたらと思う。あれなら確定申告の控除対象にしてもいいだろう。それが無理になら、自らが違う所でボランティア活動を数時間義務付けるなど、社会奉仕活動を取り入れると面白いと思う。

高みの見物のままじゃダメだ。パソコンや数字の操作ばかりしているのではなく、まず、「もう一度、第一線に戻る」ということが大事だ。それが無理なら、高い所得を貰っているのだから、少しでも効果的に活用してもらえるように寄付をすべきだと思う。

本来、福祉法人などはセーフティーネットを担うべきものだ。それが今や営利法人と変わらない位利益に走り、都合のいいときだけ福祉法人の権利を主張している。本当に、社会福祉法人の意味すら知らない職員、そして、その使命感が統一できてない施設が多すぎると思う。

今こそ、福祉法人の経営陣は、自らの損得ばかりを考えず、本来の福祉という言葉の意味を踏まえて行動するべきではないだろうか。トップが己の行動で示すことで、明日の福祉を担う若い連中の心にも、熱いメッセージが必ず伝わるはずだ。

それが最高の「福祉教育」に繋がるのだ。

さて、俺も一応「吹けば飛ぶ会社」の経営者だから、夜のネオンへ社会奉仕をしてくるかな・・。なんだそりゃ。
投稿日:2008/09/01 19:22:44