よりみち

 この“よりみち”は、家長:石津が勝手に、ウンチクを語ることで、「こんな馬鹿な男もいるんだ」と、皆さんに生きる勇気を与える為の文章を載せています。  尚、内容に関しての苦情、反論、哀れみなどはご遠慮ください。強がっているわりには、打たれ弱い性格なので・・。また「憩の家みち」とは何ら関係なく、あくまで個人的主張であることを重ねてご理解ください。

よりみち

俺が天下の謹慎先生だ!

高校生の時、弱いくせに調子乗っていた俺は、謹慎処分の常連だった。
決まっておふくろが泣きながら校長先生の前で謝罪していた。「本当に、申し訳ありません」と深々と頭を下げるおふくろの姿を見て、何度も更生しようと思った。でも、意志の弱い俺は、同じ過ちを繰り返していった。

でも、そんな嫌な思い出も、少し笑えることもある。

3回目の謹慎処分を受けたとき、俺は退学を覚悟した。それでいいとすら思った。でも、親や友達からの説得もあり、何とか首の皮一枚繋がった。
そして、校長先生に謝罪に行く時、親父が「よし、今度は俺が校長先生へ謝罪しに行ってやろう。でも、道弘。今度こそ3度目の正直だ。もういい加減、これで終わりにしてくれよ」「あぁ、わかったよ」

校長を前に颯爽と現れた親父は、「校長先生!今度こそ3度目の正直。もう二度と同じ過ちはさせません。あとは私がちゃんと指導しますから安心してください!」
そう、力強く言い切った!

それから、一週間後。タバコがばれて停学処分(笑)。

さすがに、親父も「もうヤダよ、学校行きたくないよ。あんなタンカ切ってよぉ〜、かっこ悪い」と、ダダこねるし、おふくろも、「私もヤダよ、どんな顔で行けばいいのよ」と、夫婦で学校に行くのをボイコットしていた。

「子の恥は親の恥」、結局おふくろがその時も謝りに来てくれ、涙も出ず、謝罪もそこそこに、「校長先生、もう退学でも何でも結構ですので、好きに処分してください」。ものの10分でことは終わった。

本当に、今となっては笑い話だな。

学生の頃、「お前は、所詮、ヤクザかチンピラにしかなれないだろう」と先生に罵られたことがあった。それ位、俺は中途半端な不良を演じていたんだ。

しかし、そんな俺が、一方では「先生」と呼ばれている現実。自分で言うのもなんだが、本当に世も末だと思う・・・・。
「みんな、ごめんね・・。ちゃんとやるからね。」
投稿日:2008/09/01 19:26:43