我が故郷は山口県、萩市。長州藩だ。尊王攘夷を掲げ、奮闘し、多くの英雄の元、明治の礎を築いたのはいうまでもない。俺はさ、自他共に認めるほど古臭い人間。時代に適応できない大馬鹿ものなんだ。まさに俺は、攘夷論者なんだよな。

あいつ等なんか来なくていい。日本国内でうまく回ればいい。人の敷地に入ってくるなっていいたい。心情としては、徹底抗戦したい位だ。あれだけ政治でああだこうだ言われて、笑顔であいつらを迎えることが、俺には到底できやしない。

阿部さんが、オリンピックを目の前に、観光立国を目指して、どんどん外人が来ている。こんな田舎の牧之原ですら、静岡空港を利用して、まさに「中華人民共和国」、俺達が中心であるという我が物顔でふるまう馬鹿どもが多く来ている。それを手招きで喜び、お茶で振る舞う公のセンスがよくわからない。

俺の親友にも、旅行業の代表をやっている奴がいるから、あんまり声を大にしては言えないけど、基本、外人なんて来なくていい。俺も外国なんかに興味がないし、行きたくもない。あいつらのマナーの悪さを目の当たりにしてると、いくら観光が大事だからとはいえ、それを直結した商売と、まったく縁もない、関係ないやつらからすれば、本当にいい迷惑な話だ。

民泊もそうだし、観光場所も、今やみんな外人ばかり。俺が散々酔っぱらって歩きまわった浅草寺も、そんなやつらで溢れかえってる。地下街には、ホッピーとか安くて汚い居酒屋がたくさんあって、昼間から酔ったおっさんがそこら中に寝てたりしてた。俺はそれも含めた浅草が大好きだった。でも、今はそんな面影すらない。それも、観光という名の営業面した利権主義者のお蔭で、日本の古き良き大切な何かを失ってしまった。

時代の流れとはいえ、寂しい思いがする。

以前、箱根の温泉に行ったら、タオルをつけたまま湯船に入る中国人がいて、来る奴来る奴、かけ湯もしないでそのままお風呂に入りやがる。こっちは怒れたもで、「お前らふざけんなよ。日本は日本のルールがあるんじゃ。わからんなら来るな。来る前に勉強してこい」と怒鳴ってやった。あいつら、変な日本人がいるなぁって、キョトンとしてたっけな。

別に中国人が悪いわけじゃない。俺も若いころ、北京や上海に勉強に行ったこともあるからわかるけど、すべてを否定するわけではない。でも、ついつい、外交面とかで考えると、反中になってしまうし、あんなマナーの悪い連中を見ると、つい切れてしまう。

あいつらに媚び売って、爆買いをしてもらおうとする、日本人のセンスがかっこ悪いと思う。介護の世界も同じなんだ。この業界も人がいない。だから、誰もいいからいらっしゃいというスタンスに経営者はならざるを得ない。それがみっともない。ダサい。我慢しながら表で作り笑いなんてするんじゃねぇ、ボケがと言いたくなる。

日本に来る外国人も、介護の世界入るやつらも、それなりの覚悟を持ってこいというべきであるし、八方美人で過ごした平和立国日本を主張しつつも、ダメなものはダメなんだといえる、江戸子っこ魂というか、べらんめぇ。外人がなんぼのもんじゃっていう奴が必要な気がする。

グローバルスタンダードとか言っている時代で、こんなこと言ってはダメだけど、今のガキにも、英語より日本語を学べや。ＴＰＰもあるから農家の衆も大変だと思うけど、あまり外国へ発信するではなく、まずは国内ありきだと俺は思う。

地域に愛されてないやつが世界で愛されるわけがない。
俺はこの10年、仕事を初めてつくづく思う。

日本の資源がどんどん外国に高く売られ、俺みたいな貧困層には、今まで当たり前にできたこと、当たり前に食したものも手が届かなくなる。黒船以来の開国はいいけどよ、それによって、失われる大和魂、日本の汚くも美しい灯がまた消えていく。俺は、それが一番心配なんだよ。

いらっしゃいませという観光立国はいいさ。でも、俺達受け入れる側のスキルが、まだまだそこまでの覚悟に至ってないんじゃないかな。観光も介護も、それなりの心構えが大事ってことだ。

俺はいつでも文句言ってやるぜ。「日本人をなめんじゃねぇ」「介護の世界をなめんじゃねぇ」ってよ。

でも、この前、俺の行きつけの寿司屋に来た外人に、日本刀の傘を見せて、「アイアム、ラストサムライ」だって言うと、写メとか撮ってくれて大人気だった。

まぁ、それはそれでうれしかったぜ。ってなんじゃそりゃ。